
赤塚 新さん[A-SIGN RECORDS 店長]
この人が店長さんです!?だったら毎日通いますか?(笑)
一応お店の看板レディー、ショップカードに載ってるお姉さんです。
音楽はさ、好きか嫌いかだけやん。俺が口出すところじゃないんだよね。
「レコード屋してるやつって、病気ですよ。社会でやっていけなかったやつらがしてるんでしょう?(笑)」
ここの店長さんは、はっきり言う。
「フィギュア集めたりしてる人と同じでさ、一般的にレコード屋もマニアックやと思われてるで。買いに来るお客さんもマニアックや。よく雑誌にも載ってるけど、ピシィーっとキメた男がゆったりソファにもたれて葉巻スパー吸って、バックにはレコード並べてる?あれとか見てカッコイイと思って買いに来るやつは別やで」
レコード屋って、古着屋と似ていると思った。古着マニア=自分。人からはきれいなもの着なさいって言われるけど、自分からみたら古着がきれい。変なコ、なのだろう。昔からレコードばかり聞いていたのか?
「いや、19歳の時にレコード屋でアルバイトし始めたんよね。レコードに触れたのはその時が初めて。レコードを集めていたわけじゃなくて、アルバイト始めてから聴くようになったね。ひかれたのはハードコア・パンク。パンクじゃないよ“ハードコア・パンク”ね。これしか聴いてなかったよ」
ハードコア・パンクが好きな人って、女の人にモテないと聞いた。こわそうだから。
「あぁ、そうかもしれないね。でも俺は、それからサイコビリーやロカビリーへいくんよね。これはまったくモテへんねぇ(笑)。レコード屋の先輩とかはさ、みんなレゲエとかにいったよね。あれはモテルから(笑)。先輩に“自分、何が好きなん?”って聞かれて“サイコビリーです”って言うたら“モテへんやろーー”って言われたもんね」
どうしてサイコビリーがよかったのだろう?
「でたらめなとこ、へたくそなとこ、いんちきっぽいとこ。勢い一発!やん。そういうの、なんか共感したわ、若かったしね。ウッドベースの音もよかったな」
今はどのような曲を聴くのか?
「今流れてるみたいな、メロウなのがいいね。もうおっさんやからなぁ(笑)」
いやいやとんでもございません。今、ブームの音楽をどう思うか?音楽が使い捨て状態になっている気がする。
「情報が多いから仕方ないんちゃう?例えばさ、パンクを好きになっても、その周りにはヒップ・ホップやレゲエなんかの他の音が溢れているやん。簡単に手に取れるよね。俺らの頃は、探さないとなかったからさ。一つのジャンルをよくよく聴いたよね」
その分、音楽を大切にしていた。
「音楽はさ、好きか嫌いかやん。好きなものを聴いたらいいんだけど…。ブームは仕方ないよね。レコード会社も売れるものを作るでしょう。だけど冒険しなかったらミュージシャンは育たないよね」
「今ってさ、何でもあるやん。音楽も、もう出尽くしてるんちゃうかな?今のコは、すでにある音楽しか聴けないのはかわいそうだと思うよ。自分で探す楽しみを知らないから。コンピレーションアルバムを買ってもそれで終わってしまうよね。コンピのよさは、買って、聴いて、どうするか、なんやけどな。レコード会社もそーゆーとこを伝えてほしいよね」
すでにある音楽や与えられる音楽を求めるばかりで、新しい音を探そうとしている人は一部だ。また、音楽を受け入れる懐が狭い人ってけっこういる。情報に踊らされずに聴いたなら、もっといろいろな音楽を好きになれるかもしれない。
A-SIGN RECORDS
HIP HOP、R&Bを中心にオールジャンルを扱う。現在は場所を変え、ボッサなバーや夜景が自慢のカフェなどが入るエンパイヤビルの1階に構えている。小さな店内で、店長さんは“狭くてとおりにくいんですが”と恐縮気味だったが、それがまたよかった。店長さんには失礼だが、お客さんが“自分の場所”って感じられる気がしたから居心地よかった。店頭在庫3,000点。
明るい店内でいい感じ。ボーイッシュにキメたローリン・ヒルが歌っています。
壁にはきっちりレコードが並び、boxにはぎっしり入っています。探しやすくていいです。
これドアです、カッコイイでしょう?パッと見て一瞬でひかれたので一枚いただき☆
三条通りから木屋町通りへ入り、少し歩いて見上げてください、こんなに大きな看板が見つかることでしょう。外観がこちら↓、あの[Ace cafe]や[Cook-A-Hoop]が入っています。A-SIGN RECORDSはここの1F。
投稿音楽はさ、好きか嫌いかだけやん。 俺が口出すところじゃないんだよね。はonozomi.com(おのぞみドットコム)の最初に登場しました。